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子犬のための販売方法とは
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街のペットショップでは生後30日とか40日の子犬たちが展示販売されているのをよく見かけます。
生まれて間もないベビーは本当に可愛いですよね。

でもちょっと待って下さい。可愛いからといって、そんなに早くから展示販売をしてもいいものなのでしょうか?

最近、成犬になってからのいろんな問題行動が話題になっています。それらのほとんどは幼犬時に社会性を身に付けていない事が原因という事はあまり知られていません。
子犬も人間と同様、母犬や兄弟たちとの遊びの中でいろいろな事を学びます。人間との接し方やどの程度で噛めば痛くないのかとか、トイレはどうやってするのかとか・・・。
これらの基礎は人間からではなく、母犬や他の犬たちからしか学ぶことは出来ません。また、これらの大半は生後1か月から2か月頃に学習すると言われています。

そういった子犬にとって一番大事な時期に狭いショーケースに入れられて、人間たちからガラスをつつかれて・・・。このストレスは一生何らかの形で影響してきます。

また、特に小振りな子は、この時期体調を壊しやすく、しかもおおむね夜間に病状は急変します。だれも居ない店内でひとりぼっちで苦しむ姿を想像するだけでいたたまれない気持ちになります。

良心的なブリーダーさんは、子犬は最低生後60日になるまで親元から離しません。特に極小の子やティーカップの子は不安が無くなるまで3か月でも4か月でもしっかりと育てます。
なかば介護に近い状態で育てた子を心無いショップでは「月齢がたってるので安くして!」とバカな事を言ってきたりするそうです。非常識にも程があるというものです。


私たち日本ペット通販振興会では、以上の理由で早い時期に販売情報を出す事はあっても、お引渡しは生後60日以降を推奨しています。

ちなみに、動物愛護管理法では早くから生後60日未満の販売禁止を盛り込むべく協議されていましたが、ある団体等の抵抗があっていまだ条文に盛り込まれていないとの話しも聞きます。
当振興会は、生後60日未満の販売禁止条項には大いに期待し、支持したいと思います。

ペット通販という性質上、かならずしも事前に実際の子犬を確認できるとは限りません。
これについては、消費者保護の観点から異論を唱える人も多いですし、ペット通販の一番の欠点だとも言えます。

もちろん日本ペット通販振興会でも実際にご覧いただく事を推奨しておりますが、お客様に見ていただく為には子犬を移動させるか人に動いてもらうかしか方法が無いのです。

動物愛護を第一義としている我々は、生まれて間もない子犬を動かせる販売は行っておりません。それは、先にも触れましたとおり、子犬に無用なストレスを与えたくないからです。
反対に、ショップ等で展示販売している方法はお客様第一主義の名のもと、子犬に負担を掛けている販売方法とも言えます。

当然、当振興会としても事前に子犬を確認したうえで販売したいのも事実です。
ゆえに、人に動いてもらう、つまりお客様をブリーダーさん宅までお連れして確認いただく方法を推奨しておりますが、距離的な都合でどうしても見学が出来ない場合もございます。
その際は、十分に担当店に子犬の状況を確認いただいたうえでご購入いただければと思います。