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このページをご覧になられている方にまさか衝動買いをされる方はいないと思いますが、誤った思いこみによって「こんなはずじゃなかった・・・」なんて事にならないよう、ここで少し解説したいと思います。
まずは、我が家にワンちゃんが居る状況を想像してみて下さい。
まず、この時考えるのは性格とか躾けとか後天的に備わるものでは無く、犬種としての特徴がご自身の生活スタイルに合っているかどうかです。
例えば・・・
・体の大きさ(スペースが確保できるか)
・毛の抜け具合(頻繁に被毛の手入れや部屋の掃除が出来るか)
・必要な運動量(運動スペースや散歩等) など
また、容姿について無いものねだり(犬種標準外)をされ、売る側も困る事もあります。例えば・・・
・鼻の詰まった丸顔のプードル
・足が長めのダックス
・耳の垂れているチワワ など
まずは、犬種それぞれの特性を知ったうえで飼いたいワンちゃんを探してみて下さい。
尚、犬種の標準については売る側も売りたいが為に適当に答える場合もあります。たとえば、先の例では「このプードルは鼻が詰まって丸顔のかわいい子になりますよ」って、お客様に合わせてセールストークを変えたりします。
きちんとしたショップなら「プードルは鼻すじが通っていて気品があるのが標準ですよ」と、正直に話してくれます。
ちなみに、標準から大きく外れるという事は何かしら健康上に不具合が出てくる場合もあります。そういった面でも、犬種の標準を理解して探されるのが大事です。
各犬種の解説については↓日本畜犬学会のページをご覧下さい。
ワールドドッグ図鑑
また、日本ペット通販振興会の各会員店ではお客様に合った子犬選びについてのご相談もお受けしております。お気軽にご相談ください。
子犬を探される方の中には、現在の体重や将来の予想体重、現在の性格などを気にされる方が多いと思います。
ここでは、子犬の体重や性格について解説したいと思います。
まずは体重について。
最近は、ティーカッププードルや極小チワワなど、小さい子が人気のようで、それらを把握する手段として体重で判断する事が多くなってきています。でも、ちょっと待って下さい。
子犬も人間と同様、成長の早い遅いがあります。生後2か月頃の体重でタイニーサイズになるかなと思っていると生後半年位で殆ど成長がとまり、結果としてティーカップになったとか、その逆もあります。
また、健康を何よりも重視しているブリーダーさん達は、食事もしっかり食べさせます。すると、大きさはティーカップなのに体重はタイニーサイズという事もしばしば起こります。
要は、しっかりとした体格の体重なのか、やせ細った体重なのかという点も実は重要だったりします。
大きさを予想する上で重要なのは、どういった血統なのか、過去に同じ親犬から生まれた子はどうだったのか、その子達と比較してこの子はどうなのか・・・。そういった長年の経験で判断されるものです。
また、ティーカップや極小チワワなどは生後2か月ぐらいではなかなか判断が出来ないとも言われます。それは、先に解説した成長の早い遅いがあるからです。
余談ですが、極小の子は気温や環境の変化に敏感で、生後2か月頃ではとても一般の方が飼えるものではありません。きちんとしたブリーダーさんは介護同然に寝食をともにして育児を行っています。
ブリーダーさんがOKを出すまで生後3か月でも4か月でも待つというおおらかな気持ちでお迎えいただければ幸いです。
次に性格について。
犬種によって多少違いはありますが、子犬はおおむね元気いっぱいでやんちゃです。
活発に動き回って、いろんないだずらをしながらいろいろな事を学習する訳です。一見、飼い主さんにとっては大変だと思われがちですが、子犬の時期にこの「学習」が無いと、将来的に性格的な問題が出てくるわけですね。
もちろん、許容範囲を超えたいたずらには厳しく躾けを行う必要はありますが、ある意味おおらかに考えてあげる事も必要です。
人懐っこくて犬好きな性格というのは、こういった遊びやふれあいの中で形成されます。
中には「おとなしい子がほしい」と言われる方がいます。もちろん、中にはおとなしい子もいますが、おおむね子犬は元気だという事はご理解いただければと思います。
多くのブリーダーさんは「子犬は元気が一番、おとなしい子は逆に心配」と言われます。
最初は大変かも知れませんが、きちんとしたブリーダーさんから来た子犬で、余程飼い主さんの育て方が間違わなければ、2歳にもなると落ち着いた賢い子になりますので。
言うまでもなく子犬という「命」に対する価格というものは存在しませんし、値段を付けられるものではありません。
我々は、子犬の価格とは「飼い主様に良質な子犬をお届けする為の費用」と考えております。
各店によって多少の違いはありますが、おおむね子犬の価格とは以下の要素で決まります。
【ブリーダーさんへの対価(卸値)】
・交配にかかわる費用
・飼育するための費用(設備代、食事代、医療費、人件費等)
【店側の費用】
・事務所費用(家賃、光熱費、設備代、通信費等)
・人件費(事業主利益も含む)
・広告宣伝費
・子犬の保障にかかわる費用
・医療費(場合により)
その他、必要な知識を習得するための費用や子犬情報を集める為の交通費等がかかってきます。
これらの要素により、子犬価格にもおおよその相場というものが形成されています。
また、犬種の人気度や希少性による市場原理、血統の良し悪しによる交配料の違いによっても変動します。
ここで問題なのが、一般的な相場から逸脱した「格安」「割高」という価格の存在です。
割高なものにはおおむね以下の二種類があります。
A 血統が良い、犬質が良い等根拠がしっかりとしているもの。
B 必要以上に経費を掛けている。あるいは、必要以上に利益を乗せている。
Aについては買う側も納得がいくと思います。問題はBの場合です。
中には普通のティーカッププードルを70万円とか80万円で売っているケースも見られ、卸値を知っている我々からすれば「どれだけ利益を載せてんの?」と思う事もしばしば見られます。
これは、業者のモラルの問題だと思います。
逆に格安なケース。
どうせ買うなら安いに越した事はありませんが、あまりにも格安なものはやはり疑問を持たざろうを得ません。
中には真摯に経費を抑えて販売している店もありますが、それでも適正に事業を行えばそれにも限界はありますし、赤字では出来ません。
格安店のほとんどはブリーダーさんの足元を見て買いたたいたり、セリ市場から「問題のある」子犬を仕入れていたりする訳です。
これらの弊害は想像を絶します。買いたたかれたブリーダーさんは良心にさいなまれながら、必要な設備や医療費、食事の質や量を抑えます。
セリ市場に出す繁殖業者のほとんどは、何も考えずにどんどん数を産ませて薄利多売を繰り返す・・・。
結局、一番の犠牲者は子犬たちなのです。
以上の理由から、日本ペット通販振興会では会員各店へ根拠のない「格安」「割高」な販売を自粛するよう求めております。
みなさんも、「相場から離れた価格には何かある」という目を持ち、理由と根拠を理解したうえでご購入いただければと思います。